ほぼ週刊よこやま

ある一人の友達のために始めたニュース解説記事。私の視点から見えるもの。

【米中貿易摩擦の行方】

西日本の水害でどうも気が滅入っちゃうので、

全く関係ない国外の話をしようと思います。

米中貿易摩擦について。

 

米中貿易摩擦の経緯

 

▼米「貿易戦争」辞さず 鉄鋼25%・アルミ10%、関税方針 選挙前、強硬派が台頭(’18/3/3)

https://www.asahi.com/articles/DA3S13385004.html

 

今年の初めごろから中国とアメリカのバチバチが激しくなってきました。

当初より「今年11月に行われる中間選挙への布石だ」と言い続けてきましたが今もその認識は変わりません。

 

ちなみにですが、

中間選挙というのはアメリカの国会議員の選挙です。

上院議員(任期6年。2年に1回総議員の1/3)
下院議員(任期2年。大統領選の年と大統領就任2年目に全員)

の選挙が行われます。

これが現大統領の実質的な信任投票になるのでピリピリするわけです。

 

話を戻します。

トランプは「Make America Great Again」で選挙を戦いました。

彼が回帰したいグレートなアメリカは、鉄鋼業でバンバンガシガシやって車をじゃんじゃん売りまくってた頃のアメリカです(たぶん1950年頃~1970年頃まで)。

現在ではその座を中国に奪われ、鉄工業等の雇用を海外から来た安い労働力に奪われ、工場そのものを物価が安い途上国に奪われ、当時を懐かしく思う人たちにとってはかなり悔しい思いをしています。

そんな懐古主義者たちに訴えかけて当選を果たしたのがトランプなので、選挙が近くなれば「支持者受け」する政策を出してくるのは当然でしょう。

 

それが『米中貿易摩擦』の突端でした(と私は考えています)。

 

この先の展開

マティス国防長官が政権内でハブられているようです。

 

▼米政権「マティス外し」 国防政策で頭越し指示 国際協調派が後退

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO32772780Z00C18A7FF8000/

でですね、今日の朝、タイムリーにこんな情報が流れてきました。

 

これに関しては、対北朝鮮の”トップ外交”が一応成功裏に終わったということで、トランプが自信を深めたのだろうと思います。

なので、これから周りの意見(特に反対や慎重な意見)には耳を貸さず、自分の思うがままにやっていくだろうと見ていました。

 

その矢先にこんなニュース。

 

▼米政府、22兆円相当の新たな対中関税対象リストを発表ー貿易摩擦激化(’18/7/11)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-10/PBOAYO6S972801

 

今年3月には共和党(トランプが属する政党)基盤だったペンシルベニア州で行われた選挙で民主党が勝利したこともあり、強い危機感がある一方で、昨年11月に底を打った支持率が最近は回復基調にあり、この勢いを盤石なものにしたいという思いも透けて見えます。

 

▼トランプ支持の「鉄鋼の町」で民主党候補が勝利できた理由(’18/3/16)

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/12248

 

▼トランプ“勝利のシナリオ”に死角なし?(’18/6/20)

https://www.fnn.jp/posts/00326310HDK

 

ということで、中間選挙が終わるまでは米中貿易摩擦は続くことになると思います。

ただアメリカの挑発にしっかり中国も応じているので、北朝鮮の時みたくやられたらやり返す(言ったら言い返す)チキンレースが展開されるかもしれないなと今から辟易しています。

これから11月まではトランプの”気分”にいちいち世界が振り回されることになりそうです。

 

ちなみに。

アメリカの懐古主義者たちが最も目の敵にしているのは日本です。

アメリカの車産業をボロボロにしたのは日本の自動車メーカーですからね。

だから鉄鋼やアルミの関税措置に日本が含まれてしまうんです。

その見返りにオレンジと牛肉の輸入自由化をしたのですが、それでは全く足りないらしい(知らんがな)。

自動車産業の恨みはなかなかに根深そうです。