ほぼ週刊よこやま

ある一人の友達のために始めたニュース解説記事。私の視点から見えるもの。

【国家戦略特区を使用した獣医学部新設問題の全容~柳瀬氏の参考人招致から~】

はい。獣医学部新設問題ですよー。

ちょうど1年前(5月18日)にも同じようなこと書いてますが、

www.hoboyoko.xyz

今回は『国家戦略特区』の視点から書いてみます。

昨日の参考人質疑で随分情報がアップデートされました。

いやー、質疑を通して色んなことが明確になっていきますね。

国会での質疑ってほんと大事だなーと実感しました(しみじみ)。

 

国家戦略特区とは

アベノミクス3本の矢」

という言葉を皆さん覚えてらっしゃいますでしょうか。

3本の矢とは、

1.金融政策

2.財政政策

3.成長戦略

の3つです。

 

ざっくり説明すると、

1・2は政府主導でじゃんじゃんお金を流して

世の中をぐるぐる循環させ、経済を良くしましょう。

ということ。

3はこれから伸びる産業を作っていこう。ないしは支援していこうということです。

「まずは経済を好転させて、そしてかつての自動車産業のような世界で勝てる産業を作っていきましょうね」

というのがアベノミクスです。

 

余談ですが、アベノミクスは開始してから5年になりますがいまだに目標にしている物価上昇率2%を達成できておらず、ついには目標達成を諦めました。

ということで再考すべき時期にきているのに「全体としては成功している」として継続してるんですけど私としましてはちょっとマジっすかって感じでゾッとしてます。

早く新しく希望に満ちた経済政策について話したい。。。

 

それました。戻します。

今回話題の「国家戦略特区」はこの3に該当します。

これは、”地域振興”と”国際競争力向上”を目的に規定された経済特区で、官邸のHPには

『“世界で一番ビジネスをしやすい環境”を作ることを目的に、地域や分野を限定することで、大胆な規制・制度の緩和や税制面の優遇を行う規制改革制度です』

とあります。

 

首相官邸:国家戦略特区

http://www.kantei.go.jp/jp/headline/kokkasenryaku_tokku2013.html#c002

 

で、国家戦略特区には観光や農業など11分野、86事業あります。

 

首相官邸:国家戦略特区・規制改革メニュー

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/menu.html

 

獣医学部の新設はその中の事業の1つでした。

 

この問題が取り上げられるわけ

これだけ事業があるにも関わらず、

獣医学部」の新設が殊更に問われるのか。

という話になりますよね。

以下に加計学園が対象事業者として選定されるまでの流れを書きますが、

ちょこちょこ怪しいところがあるんですよね。

 

2014年:国家戦略特区の事業選定開始

2015年:さらなら改革を期して対象事業の拡大を図る(この中に「獣医学部の新設」が含まれる

2015年6月:農水省獣医学部新設反対に対し「これまでにないような画期的な獣医学部であれば検討します(石破4条件)」という方針を閣議決定

2016年1月:今治市が国家戦略特区の指定を受ける

 〃   7月:京都府京都産業大学獣医学部設置構想を提示

 〃   11月:「広域的に獣医師系学部が存在しない地域に限り」獣医学部の新設を可能とする法改正の実施を決定(この時点で、獣医学部が1校も存在しない四国のみが対象となる)。

2017年1月4日:内閣府今治市で2018年4月に獣医学部を開設可能な1校を募集。

 〃   1月20日:事業者として加計学園が選定される。

 

 

という流れです。

需給バランスが取れていた獣医師の数を増やす必要があったのか
なぜ途中で地域を限定したのか
募集期間が2週間と短い
事業者の選定から開学まで1年3ヶ月と期間が切迫している

 

と、決定プロセスだけを見ても疑問が湧くんですが、

対象事業者となった加計学園の理事が、

国家戦略特区の最終決定権者である安倍首相と昵懇だったということで

「決定プロセスは正しかったのか」という話になり今に至ってるわけです。

 

柳瀬答弁と今後の争点

長かった。ようやく本題に入れる。

で、今回問題とされているのは、

当時『首相秘書官』だった柳瀬さんが今治市を特区に指定する以前に

今治市愛媛県、そして加計学園関係者と会っていたという部分です。

しかも86ある事業の中で、担当事業者と会ってるのはこの案件だけなんですね。

 

そもそも国家戦略特区の取りまとめは内閣府ですし、

獣医学部農水省文科省の管轄です。

国家戦略特区は首相肝いりとは言え、

首相秘書官が担当事業者と面会すべき理由はありません。

というかよろしくないんですよね。

行政は公平公正が基本なので、担当事業者と最終決定権者が関わりを持っていると「不正があったんじゃないか」と疑いの目で見られちゃうので。

 

だから柳瀬さんも初め「会ったでしょ?」と聞かれても「記憶に無いです」と言ってたんです。

でも紙ベースの資料が出てきたからそれも厳しくなってきた。

なので次は、

「記憶戻りました!会ってました!

でも、会ったことをわざわざ総理に報告してませんでしたよ。

だから総理は知らなかったんです。

知らないわけなので、行政を歪めるような決定なんかできるわけありませんよね?」

というストーリーにしました。

かなり苦しいストーリーですけど。

 

今後の争点は「総理はいつ知ったか」です。

以前の国会答弁で「事業者として決定した1月20日です」と述べていますが、

秘書官と会ってた問題でその信頼も揺らいでいます。

今出揃ってる情報をすべて勘案すると「安倍総理は真っ白でした」って話にはなかなかならないんですよね。

仮に関与がなかったとしても疑義を持たれるようなことしちゃダメなんですよ。

みんな「公平公正に使ってくれるはずだ」って信用して納税するんですから。

そこが揺らいだらだめなんですよね。

だから自身の潔白を証明するためにはどんどん自ら情報出してもらわないと困るんですけど出そうとしない。

でも周りからどんどん出てくる。

1年以上この問題引っ張ってるわけですけど、情報出てくる度に”怪しさ”が増してます。

ほんとそろそろうんざりしてきました。

ちょっといい加減にしてほしいですね。

というとこで今日のところは終わっておきます。

ただの愚痴になってしまった…

次こそは生産的な話題を取り上げたい。