そう!みなさんご名答!
今回も裁量労働制について書きますよ!
わかりますよね。
はい。やっていきまーす。
これまでの流れ
これまでの流れをおさらいします。
1月29日:安倍首相が「裁量労働制で働く人の方が労働時間が短いというデータがある」と答弁
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2月1日:野党がデータの不備を指摘し厚労省に調査を依頼
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2日:厚労省が『比較できるデータではなかった』と気づく
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7日:その旨を加藤厚労大臣に報告
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13日:首相が立憲の長妻氏にデータのことを聞かれるも「こうしたデータもあるという例として紹介した」と答弁
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14日:首相が「精査が必要なデータを基に(答弁を)行った」と答弁を撤回
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19日:厚労省が「単純比較できないデータだった」と謝罪
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21日:立憲民主党の調査により厚労省が出したデータに異常値があったことが判明
同日:『裁量労働制のみ1年延期して施行』の案が浮上
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22日:当初2月予定だった法案提出が3月にずれ込むことが確実に
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26日:新たに233件の異常値があったことを厚労省が確認
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28日:自民党内からも不満の声があがる。
同日:関連法案の提出を4月以降に先送り
同日:野党が反対する中予算案を委員会採決、衆議院本会議通過←【イマココ】
という流れです。
本会議後、与党の幹事長と菅官房長官、安倍総理での会談があるそうで
ここで裁量労働制のみ分離して法案提出するのではないか。
と見られているそうです。
報道ステーションで言ってました。
ここまで傷口が広がったわけ
たぶん色んな所で同じような解説がされてると思うので大変心苦しいのですが。。。
という前置きをしてほとんど同じことを言います。ご容赦。
これまで安倍政権はかなり強気の国会運営をしてきました。
かなり無茶をしても支持率が大きく下落することはなく
少し下がっても時間がたてば50%台に回復する。
という繰り返しでした。
その”強気”さが党内求心力を高める要因にもなっていました。
そんな中挑んだ今国会は安倍氏自身、『働き方国会』と銘打っていました。
「これまでガシガシに規制されていた労働法制という”岩盤規制”をぶち破るのだ!」
と息巻いていました(どこかで聞いたことあるストーリーですね。笑)。
働き方関連法案は今国会の”目玉”だったわけです。
目玉の法案に訂正を加えるとなれば”弱気”を見せることになる。
となると求心力が低下する。
それを嫌った安倍首相はこのまま押し通そうとしたわけです。
今回の件で少し支持率が下がっても時間が立てば元通りになるだろう。と。
ちょっと話逸れますが経団連(経営者人の集まり)の会長が
裁量労働制はぜひ今国会で通して欲しい。
と話してたのでたぶんそういう取り決めやったんでしょうね。
▼榊原経団連会長、働き方改革関連法案「今国会で成立を」(’18/2/22)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27257060S8A220C1PP8000/
戻します(そしてここから独自色出してみます)。
一つ誤算だったのはこれまでと違うことが1点あったこと。
それは、”働く”ということが多数の国民にとって『リアル』だったこと。
これまで特定秘密保護法や共謀罪法案など『リアリティに欠ける』ようなものばかりだったわけですが今回はそうではなかった。
第一次安倍政権は『消えた年金問題』で退陣しています。
こちらも”年金”という非常に実感のもてるものだった。
予算案は衆議院を通過しましたが法案の国会上程はこれからです。
もしかしたらこのまま内閣が倒れる。なんてこともあるかもしれません。
いや、ほんとに。
第二次安倍政権始まって以来の正念場となりそうです。