ほぼ週刊よこやま

ある一人の友達のために始めたニュース解説記事。私の視点から見えるもの。

【トランプによるシリア攻撃】

トランプがシリアに50発以上のミサイルを撃ち込みました。

 

▼米、シリア政権に軍事攻撃=巡航ミサイル59発発射-トランプ氏「虐殺終わらせる」

http://www.jiji.com/jc/article?k=2017040700482&g=int

 

アメリカはシリア情勢をロシアに一任していると(勝手に)思っていたので

個人的にかなり衝撃がというか「まさか」感があったのですが

これを奇貨として(と言ってしまえばシリアの人々にあまりにも申し訳ないのですが)、

シリア情勢をざっと振り返る中で

なぜトランプが攻撃するに至ったかが見えてくればいいなーと思いながら書き進めてみます。

結論はどうなるのでしょうか。

 

シリア情勢

シリア情勢ってすごく複雑なんですよ。確か。

これを単純化するのは気が引けますが可能な範囲でやってみようと思います。

2011年。

アラブの春の煽りを受けシリアでも民主化運動が起こり内線化。

初めはシリア国軍VS反政府勢力の争いでしたが

シリアのアサド政権を快く思っていないトルコやサウジアラビアが反政府勢力に資金提供。

そこにISIS、アル=ヌスラ戦線(イスラム過激派)、クルド人勢力が、

各々の主張をぶつけながらシリア内戦に介入し出口の見えない泥沼状態と化しました。

 

2013年8月。

アサド政権が反政府勢力に対し化学兵器を使用した疑惑が持ち上がり

シリアへの武力行使容認を求める決議案を国連安保理に提出するも露・中の拒否権により否決。

イギリス議会で動議をかけるも否決。

9月。

アメリカ上院外交委員会で『限定的』な武装介入を承認。一気に緊張が高まる。

国連安保理でシリアの化学兵器を国際管理下で廃棄させる安保理決議案を全会一致で採択。

シリアも国際機関の受け入れを承認し解決にむかうかと思われた。

が、再度戦闘激化。

 

2015年9月。

露によるISISへの空爆が開始。

米即座にこれを非難。

 

という様な状況の中での今回のトランプの攻撃でした。

現在のシリアの構造は、

政府軍VS反政府勢力VSイスラム国(IS)VSその他勢力

みたいなわけわからんことになってます。

これ全部紐解いていくと果てしなく時間かかるので

今回はこの辺で勘弁してください。

 

トランプによる攻撃

此度の攻撃理由は「非人道的な化学兵器を使ったから」ということになっています。

「人道的介入」を初めて行ったのはリビアカダフィ政権に対する軍事行動ですが

これは国連安保理で決議により承認されています。

今回は国連決議もなければ議会承認もありませんでした(なかったはずです)。

どの様な経路により意思決定がなされたか定かではありませんが

トランプによる”独断”だった可能性が少なくないと見ています。

 

となれば、攻撃の”正当性”が問われることは必至。

しかも友好関係を強調していたロシアはアサド政権を支援していたわけなので

関係の再考を求められることも必至。です。

 

ではなぜ攻撃に至ったのかを考えると

陰謀論的なものと、「えっ、そんな理由で?」みたいな2つしか出てこないのですが

ここまで言ってしまったからには両論併記しておきます。

 

陰謀論的なもの

アメリカの権力構造の中には「軍産複合体」というものがありまして

これ一昔前までは超陰謀論的なものだったのですが最近ではわりと認知されているものです。

この軍産複合体オバマ政権下で弱体化されていたのですが(詳細は割愛)、

孤立しつつあったトランプ(前回記事参照)に託生し攻撃せしめ

軍産の復興を図ろうとしているのではないか。

というのが一つ。

 

えっ、そんな理由で?的なもの

前回記事にも書いたようにトランプは共和党の保守派から距離を取られつつあるのですが

国民からの支持率も漸減しており先月末に発表された支持率は約36%。

政権浮揚の一手としてシリアに介入した可能性がある(強いアメリカの演出)。

というのがもう一つ。

 

 

どっちにしろ真相はわからないのでしょうが

今も中東地域において無垢の市民が命を奪われ続けているわけで

この状況に心がいたみます。とても。

話それちゃいましたが、シリアに関する状況はこんな感じです。