ほぼ週刊よこやま

ある一人の友達のために始めたニュース解説記事。私の視点から見えるもの。

【駆けつけ警護で高まる自衛隊のリスク】

こんばんは。よこやまです。

大事なことなので言及しておきます。

現在、日本の自衛隊南スーダンという国に送られています。

PKOという国連の任務に従事するためです。

PKOと聞くと、軍隊を送るイメージがありますが、それ以外の活動も色々あります。日本はなぜかやたらと自衛隊を送りたがるんですけど。

これまで自衛隊PKOで派遣(派兵)されても「軍隊」的な活動はしてきませんでした。

武器の使用をかなり制限されていたからです。

『その制限を緩和しましょう』ということが、今日、決定されました。

それが【駆けつけ警護】です。

たぶんニュースサイトとか開くと上の方に出てくる文字だと思います。

【駆けつけ警護を閣議決定】みたいなの。

 

駆けつけ警護についてざっくり説明すると、

『戦闘に巻き込まれた国連職員や現地で活動しているNGO職員を助けに行くこと』です。

駆けつけ警護では戦闘の最中に入っていくわけなので、当然”武器”の使用が想定されます。

武器を使用すれば人を殺してしまう可能性も十分あります。

それが戦闘員であれば問題はないのですが、流れ弾だったり誤認だったりでうっかり民間人を殺してしまう可能性も少なくありません。

なので軍隊ではうっかり民間人を殺してしまったときのために『軍法』という特別なルール設定し、いわゆる”殺人”に対処しています。

ここで厄介なのが、日本の場合、自衛隊を軍として認めていません。

ということは、当然、『軍法』はないわけです。

じゃあうっかり民間人を殺してしまった場合どうするのか。

それに対処できる法律は、日本国内の刑法しかないわけです。

つまり、自衛隊は”任務”として海外に派遣されるにも関わらず、

うっかり人を殺しちゃった場合はその殺した”個人”が”殺人犯”として裁判にかけられることになります。

その辺りのことを武装解除の専門家である伊勢崎賢治さんが語っているので、

余裕があれば以下記事にもぜひ目を通してみてください。

南スーダン自衛隊PKOの任務激化に対応を――伊勢崎賢治東京外国語大学教授に聞く

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/09/pko-1.php

 

政府は「自衛隊員のリスクは高まることはない」と言っていますが

誰がどう考えても浮上してくる

『うっかり民間人殺した時どうするの?』

という問いに対する解を示さずに

ただただ流れのままに東京で意思決定がなされていくことに強い違和感を覚えます。

派遣されている自衛隊員はどういう気持ちなんでしょうか。

ちなみに、1回の出動あたり67千円の手当が出るらしいのですが、

67千円ぽっちと引き換えに”殺人犯”になる可能性を格段に高めるわけなので、

ほんと割に合わないなーと思います。