金利据え置きの話から随分時間がたってしまいました。
円高解消されつつありますしあまりホットな話題じゃないですが、
書き始めてしまったので書いてしまおうと思います。
金利とは
『政策金利(せいさくきんり、bank rate)』とは、中央銀行が、一般の銀行(市中銀行)に融資する際の金利。
中央銀行の金融政策によって決められ、景気が良い場合には高く設定され、景気が悪い場合には低く設定される。
これによって、景気が良い場合には預貯金やローンの金利が上がり、通貨の流通が抑えられる。
とウィキペディアに書いてあります。
利率を変えることで通貨流通量をコントロールします。
景気良い→利率UP→通貨流通量減る(減らす)
景気悪い→利率DOWN→通貨流通量増える(増やす)
という二者択一です。
これまで金利のミニマムは0だと思われていたのですが、
「マイナスって手もあるよね」ということで
2012年頃からヨーロッパを中心に導入されてきました。
極端に景気が悪いから、
「中央銀行にお金置いとくと目減りするぞー」
という圧力をかけて出回るお金の量を増やそうという作戦です。
金利と株・為替の関係
まず金利と為替の関係からお話します。
利率が上がると、通貨流通量が減ります。
そうなると市場における通貨の希少価値が高まるため通貨高が引き起こされます。
利率が下がると、逆のことが起こり通貨安が引き起こされます。
つまり、
利率UP→円高
利率DOWN→円安
となるということです。
次に金利と株の関係です。
利率があがると会社の借入金(借金)や支払利息が増加し、
収益に影響を与えるため業績が悪化する。
と投資家は考え、株は売られる傾向にあります。
つまり、
利率UP→株安
利率DOWN→株高
というふうになります。
前回、円高になると株安になり、円安になると株高になるという話をしましたが
ここでもそれは当てはまるということになります。
今回の金利判断
4月末の金融政策決定会合において
市場は『金利を下げる』と考えていましたが、
会合は『金利据え置き』を決定しました。
『金利が変わらない』という結果は変わりませんが、
市場の気分としては『金利高=利率UP』に等しい結果です。
しかも市場は『ほぼ間違いなく金利は下がるだろう』と考えていました。
そのため激しい円高と株安を引き起こすことになったということです。
それが今回の金融政策決定会合から市場の反応までの全貌です。
次、実体経済への影響を書いてしまうとだいぶボリューミーになるので
いったん切ることにします。
今日中に実体経済への影響や暮らしへの影響を書こうと思います。